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    うつわの用語集
    うつわの特性
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    日本人独自の美意識が詰まった和食器には、
    専門用語といわれるようなものがいくつもあります。
    そんな用語の中から、
    特によく使われると思われるものを集めてみました。
    ことばを知ることは、世界を広げてくれること。
    この用語集から、和食器への親しみが少しでも増せば、
    これに勝る喜びはありません。
    写真は、すべてじろやのうつわから。

    た行

    中間色[ちゅうかんしょく]

    原色の中間に位置する色。繊細で柔らかな色が特徴だが、絵具の調合に深い理解が求められる。

    土 味[つちあじ]

    陶器のうつわの肌の味わいを指すことが多い。特に焼締(やきしめ)は土味を貴ぶ。

    手びねり[てびねり]

    手だけで成形する方法のこと。やきものの最も原初的な作り方。自由な造形が可能。同じものはできない。

    胴[どう]

    うつわの外側、口縁(こうえん)から下る部分、腰までを指す。「胴のくぼみ」などと使われることが多い。

    陶 器[とうき]

    粘土を原料にし、成形後、素焼き、絵付けまたは施釉をし、900〜1100℃で焼き締めたもの。素地には吸水性がある。これが陶器に味を出す要因になる。素地と釉薬の収縮率の差から生じる貫入(かんにゅう)が見所。

    参考文献:石川新情報書府/デジタルアーカイブ(2008石川県)、いまどき和の器(2007高橋書店)オレンジページブックス「和」の食 Vol.4(2006オレンジページ)、家庭画報特選「和の器」(2007世界文化社)、暮らしと器(2005山口泰子 六耀社)、広辞苑第四版(1993新村出 岩波書店)